2024/03/28 15:59

このご質問の意図はきっと2種類ありまして、

「豆腐って安いものじゃないの?」と、
「いつも食べている豆腐と味が違うのはなぜ?」というもの。

つまり「価格」と「味」の違いが、どうして生まれるのかという疑問をお持ちの方が多いということだと思います。

兎豆屋に関していえばですが、

大きな理由は2つで、「大豆そのものの価格」と「豆乳濃度」です。

1.大豆そのものの価格
兎豆屋では厳選した国産大豆だけを使用していますが、実は、国産大豆だから高いというわけでもありません。
国産大豆でも輸入大豆と同じ価格帯のものもあり、兎豆屋ではそうした比較的安価な国産大豆と比較して、品種によっては2〜3倍以上の価格帯の大豆を使用しています。

では、大豆の価格差はどうして生じるのかというところですが、主に理由は以下3つ。

①品種改良された反収(1反(およそ10a)当たりの収量)の多い大豆は安くなる
②有機栽培など生産コストも高く、生産リスクも大きい大豆は流通量が少なく高くなる
③人気の大豆や希少価値の高い大豆は需要に対して供給量が少ないため高くなる


2.豆乳濃度
豆乳を水で薄めれば薄めるほど、少ない大豆で沢山の豆腐を作ることができます。しかし当然、その分、大豆の味も薄まります。兎豆屋ではせっかく厳選した大豆の個性を存分に楽しんでいただくため、できるだけ濃度の高い豆乳で豆腐を製造しています。


豆腐の製造においては、年々高騰している光熱費や資材費はもちろん、他にもたくさんのコストがかかっていますが、兎豆屋で主に「価格」と「味」に関わる大きなちがいはこの2つだと思います。
ちなみに、職人の手間や技術に関しては、味には影響していると思いますが、価格には全く反映されておりません。